下田市にある下田循環器・腎臓クリニックの花房院長のブログ

下田循環器・腎臓クリニック
院長ブログ
2016年9月21日

17年ぶりの伊豆紀行

9月15日、大森日赤病院心臓血管外科部長の田鎖治先生がMEの二階堂さんと一緒に下田に来てくれました。田鎖先生は大学の先輩であり、国循の先輩でもあり心臓血管外科のみならず、医学以外のことも含め多くのことを教えていただいた兄貴分です。小生が下田に赴任して早12年。ずっと下田に来たいとおっしゃっていたので、構想12年の計画がやっと成就した感があります。当初は患者さん向けの講演を予定していましたが、場所の確保が困難なため、急遽職員対する講演会をしてもらいました。心臓外科の話というより循環器系疾患を中心とした予防医学の話を1時間にわたって講演していただきました。内容はとても充実しており、助手さんや施設課スタッフ、さらには事務さん達にとっても、興味を掻き立てられる内容で、あっという間の1時間でした。目からウロコとはこのことで、早速、スライドをパクってSHKと小林テレビの放送に使わせてもらえるようにしました。田鎖先生も快諾していただき、来年の1月はスライド作成に追われることなく、撮影に向かうことげできるものと安堵しております(結構、テレビ講座のスライド作りは大変なんですよ!)。講演の後はクリニックを見学してもらい、弓ヶ浜の季一遊で泊。そういえば田鎖先生と一緒にいらっしゃったMEの二階堂さんは今回初対面でしたが、いきなり幻の銘酒 森伊蔵を差し出してくださり、また、普通のルートではまず入手困難な日本製のラム酒ルリカケスもお土産にいただき、感無量です。非常に多趣味で、釣りも相当な腕だそうです。前の日は九州でクエ釣ったんだって。クエ鍋食べたい!  田鎖先生との再会に花を添えていただき二階堂さんにも本当に感謝です。二人には宿で普段の忙しい心臓血管外科の生活から解放されてリラックスしてもらえたようです。温泉や食事を楽しんだあとは様々な話をしましたが、とりわけ印象的だったのが、心臓外科医の現状と将来の展望についてです。自らの立場も踏まえ、やや自虐的というより、今後の心臓外科医の位置づけなど、極めて冷静かつ精密に分析していると感じました。先生は常に第一線で活躍してきたゆえ、元心臓外科医である小生の琴線に触れた内容でした。医師として何が幸せであるのかを考えさせられる意味でも、心臓外科を離脱してしまった小生にとってはこれまた、目からウロコでした。それにしても専門外のこともよく知っていて、経済や政治から自然科学に至るまでその博識には頭が下がります。

さて、本来、翌日は船釣りの予定でしたが、天候が不順なうえ、ゆっく美味しい朝食をいただいてもらうため、釣はキャンセルし、ヒリゾ浜を一望できるあいあい岬へと向かいました。9月中旬だというのに遊泳しているお客さんが多いのには驚きました。相変わらず透明度の高い海ですが、ゴロタ浜近くはやや濁っていました。その後は中木港へと向かいました。駐車場は平日にもかかわらず結構混雑していましたが、地元特権?にて、駐車場料金は支払わず、港の最奥に駐車しました。ここは1999年7月に国循の大北先生が神戸大学教授に決まったお祝いに7人できた思い出の場所なんです(大北、田鎖、湊谷、能見、日野、町田諸先生方+小生)。17年前に田鎖先生はこの港内で、悠々泳いでいるタコを見つけて、ヤスで突き、大喜びしていたことを思い出されていました。まさに17年ぶりの中木港です。釣りもしたかったのですが、天候がやはり不安定なため、中木を後にしました。下田市内の小木曽商店で鯵の干物をお土産に購入し、そこで魚介類のおいしい店を聞いたところ、辻という料理屋さんが美味しいとのことで直行しました。カサゴの唐揚げも刺身も金目の煮付けもどれも秀逸で、田鎖先生も二階堂さんも大満足で帰路につきました。今回は兄貴分の来豆に感無量の2日間でした。実はこの翌日も集会があるため田鎖先生とは会うことになっていたのですが、その会については次にお話ししましょう。

二人を見送って午後3時頃帰宅して、家で家事を行っていましたが、この夏海にほとんど行けなかったため、4時半頃、愛車の125ccのスクーターで海パンとタンクトップスタイルで、フィン、水中メガネ、ヤスを引き下げ、近くの爪木崎海岸に向かいました。出発して3分、海岸着。海はやや濁っていましたが、波は高くなく、沖は透明度がある程度維持されていたので早速ヤス片手にダイブ。沖へ300m程泳いで行きましたが、クラゲの大群には参りました、幸い、カツオノエボシなど毒クラゲはいなかったので、刺されることなく獲物を物色。イセエビや貝類は漁業権がないので獲ることはできません。ゆえにイシダイやカサゴなど魚狙いで行きました。とは言ってもアイゴやニザダイは取る気になりません。そうしているうちに、目の前に比較的大物のブダイが泳いでいました。ブダイならと一突きすると、その大きさは40cmとなかなかの大物でした。30分ほどの漁を終え帰宅。ブダイは夏は不味いというのに、このブダイはメチャうま。料理の内容はまたご紹介しますね。あっという間の2日間でしたが、久しぶりに胸躍る休日を満喫rimg3103 img_20160921_0001 rimg3112 rimg3108 rimg3107 rimg3104した小生は、不思議と疲れはなく、夜が更けた頃、就寝となりました。明日は横浜だーーーーー。

 

 

写真はヒリゾ浜と大根の遠景、17年前の中木港での一コマ:右前より大北教授。湊谷先生、小生、後ろが能見ちゃん、田鎖先生、日野ちゃん。次の写真が40cmのブダイ、獲ったどー!!

下田駅前で田鎖先生と、最後があいあい岬で、MEの二階堂さんと田鎖先生とのツーショットです。