花房院長

下田に赴任して早20年が過ぎました。
日本の地域医療における最大の課題である医師、看護師不足は、当クリニックでも例外ではなく、深刻な問題となっております。
そんな中でも、孤軍奮闘しながら、努力を続けることで、地域医療に従事することで、現在では伊豆半島における透析医療の中心的役割を果たすことができるようになりました。

当クリニックは心臓や血管の病気である循環器疾患と腎臓の疾患に対しては専門的診療を提供できる東海地域でも数少ない診療所です。
特に、保存期腎不全患者に対する透析回避を中心とした治療に加えて、透析導入が必要となった患者さんに対しては、シャント造設から透析の導入、導入後の維持管理、合併症の予防、シャントトラブルなど、他施設では複数の施設で行わなければならない治療をすべて当該施設で、一施設完結で行うことが可能となっております。
また、潰瘍性大腸炎や家族性高コレステロール血症、敗血症に対する血液浄化療法も行っており、より専門的な治療をも提供しております。

クリニックでありながら、伊豆半島の病院から、このような患者さんの治療を受け入れることもあります。
そのような専門的な診療を提供する一方で、地域医療の一端を担うべく、泌尿器科や外科のみならず呼吸器疾患や膠原病、血液疾患、さらには眼科まで、幅広い診療科目に対応しており、専門性のみならず広範な診療分野をカバーすることで、専門性と幅広い診療分野の融合を理念としております。

伊豆半島の南半分をカバーする1診療施設として、地域の方々と手を取り合って、賀茂地区に根差した医療を提供してゆきたい所存であります。
さらに多くの仲間が加入していただくことで、より良い施設に成長してゆくものと考えます。
皆さんと一緒に素晴らしいクリニックを作っていきたいと考えております。

下田循環器・腎臓クリニック 院長 花房雄治