充実した看護職員研修で、看護職員としての成長をサポートします。
当クリニックでは透析医療が中心であるため、初期研修としては透析業務から開始します。
新人のみならず、休職後の再就職ナース、透析業務未経験のナースもここから開始となります。
上記プログラムを踏襲しながら、透析業務を理解していただきます。
新人ナースはステップⅠの前に基本研修を修練していただきます。看護師としての心構えや、医療・看護の基本について習得し、チーム医療の一員としての姿勢を培うことを目標とします。
進行はそれぞれの看護師のスキルなどにより異なります。その人に合った方法を模索しながら進めてゆきます
ステップⅠ:透析看護初心者 (開始~半年・1年)
理念・医療安全・看護倫理・透析概論・透析看護フィジカルアセスメントを習得し、透析医療の基本を理解し、患者とコンタクトが取れるようにします。透析の流れを理解します。
穿刺、抜針などまで行えることを目標とします。
ステップⅡ:透析看護実践活動レベル (半年・1~2年)
受け持ち看護師の役割が果たせる。カテーテル留置などの介助ができる。またその管理ができる、フットケアや創の処置ができる、リーダー業務を担当することを目標とします。
ステップⅢ:透析看護領域リーダーレベル (2~5年)
受け持ち看護師の役割について指導・教育ができることを目標とします。あらゆる透析合併症につき理解し、透析医療の総論・各論を十分に理解した上で、それらについて教育できること。また、学会活動でも中心的役割を担い、自身で口頭発表できることを目標とします。
ステップⅣ:透析看護師スぺシャリスト (5~10年以上)
受け持ち看護師制度を効果的に稼働させることができ、人材育成のリーダーシップをとれるようになることを目標とします。透析認定看護師やフットケア指導士などの資格取得や主任クラスの役割を担えるようにスキルアップを図ります。
ステップⅤ:透析看護師管理者 (10~15年以上)
学会の指導、主任の教育、透析業務全体の中長期計画の策定、管理職員の能力向上などを行います。責任者としての職責を全うできるレベルとなり、教育における最終目標とします。
概ね、上記のような教育プログラムを実践してゆきますが、途中、専門研修や中断を余儀なくされる場合でも、本人が希望されれば、再度教育プログラムを反復履修することが可能です。
個人の希望や能力にあわせたプログラムの策定が必須ですから、焦らず、マイペースでスキルアップを図るべきであると考えています。