循環器内科、腎臓内科、人工透析内科、泌尿器科、内科の下田循環器・腎臓クリニック

当院の理念 診療時間 アクセス スタッフ紹介
施設案内

NMP-22:尿中核マトリックスプロテイン22

(写真)
尿中核マトリックスプロテイン22(NMP22)は、細胞の核内蛋白質の一種です。
細胞分裂の制御に関与するとされ、各種ガン細胞では正常細胞に比して発現量が増加することが知られています。尿路上皮ガンでは、細胞死に伴って核内のマトリックス蛋白が可溶型となって尿中に放出されるため、尿中NMP22が尿路上皮ガン(腎盂ガン、尿管ガン、膀胱ガン)に対する腫瘍マーカーとして用いられています。
通常の採尿によって迅速キットによって20-30分で結果がでます。

異常値を示す主な疾患・状態

・陽性:尿路上皮ガン(膀胱ガン、腎盂・尿管ガン)
・偽陽性:血尿を認める腎・尿路系疾患、膀胱炎

マイコプラズマ検査

(写真)
これまでの血清抗体検査では、抗体が産生されないと 判定ができないため、検査までに時間が必要でした。 これに対して抗原検査は、肺炎マイコプラズマをより 早期に検出できます。特長はマイコプラズマ肺炎の抗原検査を使用した迅速診断キットである点です。迅速診断ということで外来で15分で判定できます。検体は咽頭拭い液を使うので血液採取は必要ありません。検体は、付属の綿棒を回転させながら咽頭部の表面を擦過して採取します。

インフルエンザ検査

(写真)
インフルエンザウイルスのA型、B型の型別判定が1つのテストプレートで
検出可能です。 測定操作は簡便であり、咽頭ぬぐい液を検体として採取します。
迅速(8分)に結果が得られ、陽性の場合はほぼインフルエンザの診断が確定できます。陰性の場合は感染初期の場合など偽陰性の場合もありますので再建が必要な時もありますので注意が必要です。

迅速トロポニンT検査

(写真)
迅速性が常に求められる“急性心筋梗塞”の診断と治療において本検査は150μLの全血を滴下するだけで、短時間に心筋梗塞の診断ができ、より的確な治療方針が立てられます。15分以内に結果が判明します。全血を用いるので血清分離が不要です(※2)。捜査も判定も簡便で、しかも高い特異性を有しております。また、発症後1~2週間にわたり心筋梗塞を確認できます。

迅速血液検査

院内において以下の検査項目は迅速検査が可能です。検査技師が採血を行った後20-30分で結果を得ることができ、血糖コントロール中の患者さんや緊急の状態ではきわめて有益です。

血算

血算白血球数、赤血球数、血小板、ヘマトクリット、血色素量。赤血球容積
貧血の程度や種類、炎症、血小板異常などがわかります。

総タンパク

低栄養状態やネフローゼ症候群の際に低値となります。また、脱水や多発性骨
髄腫などの病態では高値となることがあります。

アルブミン

栄養状態が悪いときやネフローゼ症候群の時に低値となります。

AST(GOT)

肝機能異常や筋肉の異常、心筋梗塞の際、高値となります。

ALT(GPT)

肝機能異常の際、高値となります。

ALP:アルカリフォスファターゼ

肝機能や骨に異常があるときに上昇します。

γ―GTP

肝障害、アルコール多飲する方は上昇します。

CK:クレアチニンフォスホキナーゼ

心筋梗塞や筋肉の疾患を認めるときに上昇します。

LDH:乳酸脱水素酵素

肝機能異常、筋肉の異常、臓器異常、血液疾患、心筋梗塞などで上昇します。

クレアチニン

腎機能障害の時には高値となります。腎不全の指標としてきわめて有用です。血清クレアチニン値と年齢よりe-GFRが算定でき、腎機能の程度を大まかに知ることができます。

尿素窒素

腎機能障害の時には高値となります。腎不全の指標としてきわめて有用です。また、タンパク質摂取過剰や消化管出血、異化亢進時にも上昇します。

尿酸

高尿酸血症の方では上昇します、しばしば痛風性関節炎を伴う場合があります。

血清ナトリウム

脱水などの際に変動します。

血清カリウム

腎機能障害や細胞の破壊で上昇します。また原発性アルドステロン症などでは低値となります。

血清リン

慢性腎不全でリン摂取が多いと上昇します。

血清カルシウム

★血清中に含まれているカルシウムのこと。とくに動脈血のpHの移動にともなって変動します。

血糖

糖尿病の指標や、コントロールの状態を瞬時にチェックします。

HbA1c

30-60日前の血糖値の平均を反映します。6.2%を超えると糖尿病の可能性が高
くなりますし、糖尿病の患者様は6.2%以下にコントロールする必要があります。

CRP

炎症の有無をチェックします。膠原病の活動性や虫垂炎や肺炎など感染の有無の指標となります。
総コレステロール・LDLコレステロール・HDLコレステロール:
LDLコレステロールは悪玉コレステロールで、139mg/dl以上は異常値です。異常高値の場合には薬物治療の適応となります。HDL-コレステロールは善玉コレステロールのことです。40mg/dl以下で異常値となります。

中性脂肪

トリグリセリド(TG)のことで、150mg/dl以上で異常値となります脂質異常症の指標となります。空腹時でないと正確な値が出ませんので注意が必要です。極端に高い場合には膵炎などの合併に注意が必要です。

PT-INR:プロトロンビン時間

ワーファリンの効果を数分で判定します。効きすぎていると出血の危険がありますし、効いていなければワーファリンの増量が必要です。ワーファリン服用患者様では必須の検査です。

血液検査一般

生化学検査迅速検査に含まれない項目はSRLと提携して、翌日以降の検査結果を得ることができます。生化学検査、凝固系、ホルモン検査、腫瘍マーカー、アレルギーの検査、薬剤の血中濃度モニタリング、その他特殊検査と多岐にわたる血液検査が可能です。

そのほかの外注検査

尿素呼気試験

呼気よりピロリ菌感染の有無を調べます。陽性の場合にはピロリ菌の除菌が必要となり、当クリニックで除菌用の内服薬を処方し、後日再検査によって除菌が達成できたかをチェックします。方法は袋の中に息を吹き込むのみです。

細菌培養検査

痰や尿、膿に菌が存在しているか、その場合、菌の種類はどのようなものであるのか、抗生剤の感受性などを検査します。外注のため1週間程度かかりますのでご了承ください。

細胞診

尿や喀痰に悪性の細胞が存在しないかを調べる検査です。泌尿器系ガンの診断や再発の確認、肺ガン検診の一助なります。

組織診断

悪性が疑われる組織の一部あるいは全体の細胞がどのようなものであるのか、悪性なのかを病理診断します。

1 2