あけましておめでとうございます。新年が明けて3日が経ちました。今年も宜しくお願い申し上げます。思えば2004年12月20日、郡山より下田に到着したのは未明の刻。疲れ果て昼食をとるため下田駅周辺の、とある食堂に入店しました。薄汚れた学生時代の仲間で作ったAQUREXERS(意味不明)のウインドブレーカーを纏い、ひげも髪もぼうぼうで蓬髪状態でした。食堂の店員がどちらから?と聞いてきたので福島から転居してきましたと伝えたところ、容姿から判断したのか、「正職員の職はこの地域では皆無なのよ。仕事紹介してあげますよ」と言われました。今思えば懐かしい思い出です。それから早10年。あっという間でした。心臓外科医を辞し、伊豆最南端の横山クリニック(のぞみ記念下田循環器・腎臓クリニックの前身)への転職にはさまざまな理由がありますが、それは後日お話してゆきたいと考えております。もちろん透析医療に専従することは初めてであり当初は戸惑ったものです、バスキュラーアクセス作成の経験は多かったのがせめてもの救いでした。2005年当初は外来患者さんはほとんど皆無で、診察室の診療用に机には理事長の郵便物が高く積まれており、もちろん封緘してある郵便物を職員が勝手に開封することもできずにいたため、そのままになっていたのです。まずは、理事長の許可をいただき、診察室を使えるよう整理整頓してゆきました。当初は外来の待合の椅子に患者さんがあふれるようにしたいという夢を抱くようになりました。現在はその夢に少し届いた感はあります。当初より地域医療の拡充と専門医療の融合を理念に掲げ、10年間邁進してきました。本年はこの理念に基づき、安心・安全を提供できる医療を提供してゆきたい所存です。今後とも何卒、宜しくお願い申し上げます。