ブルートレイン ラストランに思う

RIMG0131RIMG0131RIMG0130RIMG0129RIMG0128今日は大阪-札幌間を走行するトワイライトエクスプレスの最終運行日です。明日の上野-札幌間を走る北斗星をもって定期運行するブルートレインが全て廃止されてしまいます。両方乗車したことがあるので、鉄ちゃんを自認する小生としては、非常に悲しい限りです。奇しくも小生が生まれた年は昭和39年。東海道新幹線が開通した年でもあり、鉄道高速化元年であります。小生の幼稚園年長時の夢は電車の運転手 (かバスの運転手) でしたので、鉄ちゃん歴はざっと45年にもなります。45年を振り返ると、鉄道の高速化は目覚しく、14日はついに北陸新幹線が開業します。さらに、来年は北海道新幹線が開通しますと、九州から北海道まで新幹線で繋がることとなります(そういえば、3.11の時のCM自粛でほとんどお倉入りとなった九州新幹線のCMは元気出たなー。九州:お祝いムード と東北:未曾有の大震災 という全く対照的な構図でしたが、全国が悲しみに包まれていた時に、このCMで勇気づけられた人も多かったようです)。確かに、少しでも早く目的地に到着する必要性を感じることも多いのですが、ないものねだりなのか、スローな旅行が恋しくなります。ブルートレインに初めて乗車したのは東京-宇野間 (当時は宇野ー高松間のフェリーが航行していましたが瀬戸大橋が開通して廃止になりました。船内の讃岐うどんが超有名でした) を運行していた瀬戸号で中学1年生の時でした。以後、瀬戸をメインとして九州までわざわざブルートレインに乗るために足を運んで、あさかぜ、はやぶさ、富士、彗星などのブルートレインを利用していました。東京駅を出発する時、汽笛が鳴り響いたあと、EF65 500番台 (当時) が客車を牽引するときに発する、連結器の音が1号車から順番に響き渡る音が何とも言えない心地よい旅の始まりの合図となります (言葉ではわかんないよなー)。世はグローバリゼーション驀地ですが、時代に逆行したのんびり旅行に回帰してもらいたいものです。新幹線やブルートレインの食堂車だって懐かしいし、冷凍みかんや陶器のお茶と駅弁を買って乗った列車旅も郷愁を誘うでしょ。昔は新幹線には食堂車とビュッフェなんてあったんですよ。今は全て廃止になってしまったけどね。話は変わりますが、実はここだけの話、小生は飛行機がとにかく苦手で、怖くて乗ることができませんでした。そんな訳で、26歳時に沖縄へ行く時 (鉄道では行かれないため) 初めて搭乗したという経緯があります。あまりにも怖くて、隣の人の手を握りしめてしまいました。学会で海外に行く時は飛行機を利用するしかないので、若干は慣れましたが、今でも飛行機は大嫌いです。それゆえ札幌の学会は必ずブルートレインで出張していました。北斗星も最高ですが、トワイライトエクスプレスはさらに秀逸です。北陸の海岸線を明るい時間帯に走るため、景色が楽しめて最高です。そんな思い出が詰まったブルートレイン廃止のニュースは悲しい限りです。思うに、おそらくは原点回帰。またブルートレインの旅は復活すると信じてやまない今日このごろです。狭い日本、そんなに急いでどこに行く???

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