循環器内科、腎臓内科、人工透析内科、泌尿器科、内科の下田循環器・腎臓クリニック

当院の理念 診療時間 アクセス スタッフ紹介
施設案内

尿検査

(写真)
腎臓病は無症状のことがほとんどなので、尿検査は非常に重要な情報を与えてくれます。尿は、腎臓で作られて、尿管、膀胱、尿道を通って出てきます。この通り道のどこかに問題があると、尿に異常がみられます。

採尿方法

採尿用の紙コップをお渡しいたします。お手洗いで排尿していただき、できれば中間尿を50*-100ml採取し、検査室窓内においてください。結果は15-20分ででます。当日ご報告できますが、定量検査は翌日以降のご報告となります。

検査項目

蛋白(タンパク)

蛋白は基本的にゴミではありませんので、本来は腎臓できれいに濾し取られて、再び血液中にもどります。これが尿中から見つかるということは、濾し取る編み目に問題があるということになります。もし、蛋白が認められた場合には、腎臓の病気(腎炎やネフローゼ症候群)などの可能性を精査していきます。

腎臓の機能そのものが正常でも濾し取る血液に含まれる糖の成分が多ければ、当然、濾し取ったあとの尿にも糖分が含まれます。血糖を測定するには採血しなくてはなりませんので身体にそれ相応の負担がかかります。しかし、尿糖は排泄された尿を測定するため身体に負担がかかることはないというメリットがあります。最近はメタボリックシンドロームで知られるように糖尿病患者さんが増えていることもあり、健康診断での尿糖チェックはほとんどのケースで行われています。

ウロビリノーゲン

これも糖と同じく、腎臓の機能そのものではなく濾し採る血液中に多く含まれていると、尿中にも出てくるのでチェックできるというものです。ウロビリノーゲンは肝臓の細胞や赤血球の中に含まれている成分で、少量は血中にも尿中にも含まれるのが通例です。しかし、肝臓の細胞がダメージを受けたり、赤血球が多量に壊れたりすると血中の値も上がり、尿中にも検出されます。

潜血

通常は尿中に血液は混じりません。しかし、腎臓から尿管、膀胱から尿道から出血があると、尿中に血液が混じるようになります。腎炎や膀胱炎のような疾患の他に、やはり、注意しておきたいのは腎臓・泌尿器系の悪性疾患(がん)です。基本的に初期は症状が出ることは少ないので尿潜血陽性の場合にはきちんと精査をしておくことが必要です。

尿検査は簡便な検査である反面、過労や過度の運動などでも異常が見られる項目もあります。
異常が見られた場合には、さらなる画像検査を行う場合と経過観察する場合があります。

NMP-22:尿中核マトリックスプロテイン22

(写真)
尿中核マトリックスプロテイン22(NMP22)は、細胞の核内蛋白質の一種です。
細胞分裂の制御に関与するとされ、各種ガン細胞では正常細胞に比して発現量が増加することが知られています。尿路上皮ガンでは、細胞死に伴って核内のマトリックス蛋白が可溶型となって尿中に放出されるため、尿中NMP22が尿路上皮ガン(腎盂ガン、尿管ガン、膀胱ガン)に対する腫瘍マーカーとして用いられています。
通常の採尿によって迅速キットによって20-30分で結果がでます。

異常値を示す主な疾患・状態

・陽性:尿路上皮ガン(膀胱ガン、腎盂・尿管ガン)
・偽陽性:血尿を認める腎・尿路系疾患、膀胱炎

マイコプラズマ検査

(写真)
これまでの血清抗体検査では、抗体が産生されないと 判定ができないため、検査までに時間が必要でした。 これに対して抗原検査は、肺炎マイコプラズマをより 早期に検出できます。特長はマイコプラズマ肺炎の抗原検査を使用した迅速診断キットである点です。迅速診断ということで外来で15分で判定できます。検体は咽頭拭い液を使うので血液採取は必要ありません。検体は、付属の綿棒を回転させながら咽頭部の表面を擦過して採取します。

インフルエンザ検査

(写真)
インフルエンザウイルスのA型、B型の型別判定が1つのテストプレートで
検出可能です。 測定操作は簡便であり、咽頭ぬぐい液を検体として採取します。
迅速(8分)に結果が得られ、陽性の場合はほぼインフルエンザの診断が確定できます。陰性の場合は感染初期の場合など偽陰性の場合もありますので再建が必要な時もありますので注意が必要です。

迅速トロポニンT検査

(写真)
迅速性が常に求められる“急性心筋梗塞”の診断と治療において本検査は150μLの全血を滴下するだけで、短時間に心筋梗塞の診断ができ、より的確な治療方針が立てられます。15分以内に結果が判明します。全血を用いるので血清分離が不要です(※2)。捜査も判定も簡便で、しかも高い特異性を有しております。また、発症後1~2週間にわたり心筋梗塞を確認できます。

迅速血液検査

院内において以下の検査項目は迅速検査が可能です。検査技師が採血を行った後20-30分で結果を得ることができ、血糖コントロール中の患者さんや緊急の状態ではきわめて有益です。

血算

血算白血球数、赤血球数、血小板、ヘマトクリット、血色素量。赤血球容積
貧血の程度や種類、炎症、血小板異常などがわかります。

総タンパク

低栄養状態やネフローゼ症候群の際に低値となります。また、脱水や多発性骨
髄腫などの病態では高値となることがあります。

アルブミン

栄養状態が悪いときやネフローゼ症候群の時に低値となります。

AST(GOT)

肝機能異常や筋肉の異常、心筋梗塞の際、高値となります。

ALT(GPT)

肝機能異常の際、高値となります。

ALP:アルカリフォスファターゼ

肝機能や骨に異常があるときに上昇します。

γ―GTP

肝障害、アルコール多飲する方は上昇します。

CK:クレアチニンフォスホキナーゼ

心筋梗塞や筋肉の疾患を認めるときに上昇します。

LDH:乳酸脱水素酵素

肝機能異常、筋肉の異常、臓器異常、血液疾患、心筋梗塞などで上昇します。

クレアチニン

腎機能障害の時には高値となります。腎不全の指標としてきわめて有用です。血清クレアチニン値と年齢よりe-GFRが算定でき、腎機能の程度を大まかに知ることができます。

尿素窒素

腎機能障害の時には高値となります。腎不全の指標としてきわめて有用です。また、タンパク質摂取過剰や消化管出血、異化亢進時にも上昇します。

尿酸

高尿酸血症の方では上昇します、しばしば痛風性関節炎を伴う場合があります。

血清ナトリウム

脱水などの際に変動します。

血清カリウム

腎機能障害や細胞の破壊で上昇します。また原発性アルドステロン症などでは低値となります。

血清リン

慢性腎不全でリン摂取が多いと上昇します。

血清カルシウム

★血清中に含まれているカルシウムのこと。とくに動脈血のpHの移動にともなって変動します。

血糖

糖尿病の指標や、コントロールの状態を瞬時にチェックします。

HbA1c

30-60日前の血糖値の平均を反映します。6.2%を超えると糖尿病の可能性が高
くなりますし、糖尿病の患者様は6.2%以下にコントロールする必要があります。

CRP

炎症の有無をチェックします。膠原病の活動性や虫垂炎や肺炎など感染の有無の指標となります。
総コレステロール・LDLコレステロール・HDLコレステロール:
LDLコレステロールは悪玉コレステロールで、139mg/dl以上は異常値です。異常高値の場合には薬物治療の適応となります。HDL-コレステロールは善玉コレステロールのことです。40mg/dl以下で異常値となります。

中性脂肪

トリグリセリド(TG)のことで、150mg/dl以上で異常値となります脂質異常症の指標となります。空腹時でないと正確な値が出ませんので注意が必要です。極端に高い場合には膵炎などの合併に注意が必要です。

PT-INR:プロトロンビン時間

ワーファリンの効果を数分で判定します。効きすぎていると出血の危険がありますし、効いていなければワーファリンの増量が必要です。ワーファリン服用患者様では必須の検査です。

血液検査一般

生化学検査迅速検査に含まれない項目はSRLと提携して、翌日以降の検査結果を得ることができます。生化学検査、凝固系、ホルモン検査、腫瘍マーカー、アレルギーの検査、薬剤の血中濃度モニタリング、その他特殊検査と多岐にわたる血液検査が可能です。

フロアマップ

下田循環器・腎臓クリニック1階


下田循環器・腎臓クリニック2階


下田循環器・腎臓クリニック3階

血液浄化センター

血液浄化センター

当院の血液浄化センターは通常の血液透析(HD)用ベッド34床に加えて伊豆半島では初となるオンラインHDFを7床導入しました。以下のようにオンラインHDFは様々な病態に極めて有用な血液浄化法で、透析困難症の改善に大きな力を発揮します。また個室透析をセンター内に1床、入院個室に2床設けており、重症患者や感染症への対応も行っております。透析機器は日機装社の最新の全自動透析装置を採用し、また同社の透析通信システムを導入しているため、安全で負担の少ないシステムとなっています。当クリニックは医療過疎地域に立地しているため、近隣地域病院との連携を図り、他病院に入院している重症患者で腎不全を合併しており血液透析が必要な場合、また、クラッシュ症候群や横紋筋融解症で血液浄化が必要な場合などにも幅広く対応しております。また当センターでは腹水濾過濃縮再静注法(CART)や、白血球除去療法(LCAP)、血漿吸着法(PA)、二重濾過血漿交換法(DFPP)など、血液透析のみならず種々の血液浄化法に対応しております。

血液透析(HD)

当クリニックは最新の全自動透析装置を40台設置しています。また日機装社の透析通信システムであるFuture Netを伊豆半島初に導入しました。スタッフ業務の軽減、患者さまの負担軽減、安全性の向上が可能となりました。
血液透析は準備(洗浄)から始まり、穿刺 → 接続(開始) → 透析 → 回収(終了) → 抜針という一連の流れで進められます。通常の透析装置ではそれぞれの工程でスタッフによる何らかの操作が必要ですが、全自動式人工透析装置は準備段階から終了(回収)までの一連の動作を自動で行うため、接続時と抜針以外にはスタッフの操作をほとんど必要としません。例えば、計画通りに透析が完了すると自動的に回収が始まり、同じ時間に回収が重なったときでも患者様は抜針を待つだけとなります。スタッフは透析中機器類の操作に必要であった時間をすべて患者様とのコミュニケーションや看護にあてることができ、結果として、より安全で安心な質の高い血液透析治療を提供することができます。

スタッフステーション

オンラインHDF

オンラインHDFHDFとは、血液透析にろ過を加えた治療法です。HDFでは、ろ過する量を増やすために補液をし、血液透析よりろ過を多量に行うことで、血液透析では半透膜の孔の大きさに近いため、通り抜けにくい低中分子蛋白といわれる物質を取り除くことができます。
オフラインHDFは、瓶や補液バックに入った薬剤を補充液として使用するのでろ過するために足される補充液量は少なく、オンラインHDFは、透析液をそのまま補充液として使用するため、ろ過するために足される補充液量が多くなります。そのため、オンラインHDFのほうがより多くのろ過をかけることができ、より多くの老廃物を取り除くことができるのです。オンラインHDFは通常の血液透析では除去困難な分子量の大きな尿毒素や蛋白結合性尿毒素の除去に優れ、透析アミロイド症の関節痛やイライラ感、不眠、食欲不振、循環動態が不安定、貧血などの改善効果が期待されます。

オンラインHDFの効果

透析アミロイド症の抑制

手根管症候群などの透析アミロイドの発症や進展の抑制効果が期待できます。

貧血の改善

エリスロポイエチン阻害物質の除去や赤血球寿命の延長効果によって腎性貧血の改善効果が報告されております。

栄養状態の改善

体内で有用なアミノ酸の漏出の抑制や食欲抑制物質(レプチン)などが除去され栄養状態が改善されるとの報告もあります。

透析中の循環動態の安定

透析中に血圧が下がりにくくなる効果も期待できます。また、普段の血圧が落ち着いてきて降圧剤を減量する効果が期待できます。

腹膜透析

腹膜透析(Peritoneal Dialysis:略称PD)は、在宅で行う透析療法で、通院は月に1~2回程度です。自分の体の中の「腹膜」を利用して血液をきれいにします。寝ている間に器械を使って自動的に行う方法(Automated Peritoneal Dialysis:略称APD)と、日中に数回透析液バッグを交換する方法(Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis:略称CAPD)があります。
個人差はありますが、血液透析と比べ、透析導入後も残っている腎機能を長く保つことができ、尿がでなくなる時期を遅らせることができると言われています。

腹膜透析の特徴

腹膜透析は在宅治療が基本となるので、月に1-2回の通院で治療を行うことが可能です。そのため、透析液の交換以外は今まで通りの生活を続けることができ、通学、就労、家事、旅行などが可能です。また、機器や透析液の進歩により、睡眠中に自動的に透析液の交換を行い、日中の透析液交換を行わない治療法や、より長時間の貯留を可能にした透析液を用いることにより、患者さんの生活パターンに適した治療が行えます。

腹膜透析の準備

腹膜透析を始めるには、透析液を出し入れする専用カテーテルをお腹に埋め込む手術が必要です。図1のようにカテーテルのほとんどはお腹の中で、体の外に出ているカテーテル部分はわずかですが、一度埋め込まれたカテーテルは、半永久的に使用しますので、患者さん自身でカテーテルの皮膚出口部の消毒を毎日行なって清潔を保ち感染症を防ぐ必要があります。
カテーテルを使用して透析液を腹腔から出し、新しい透析液を入れることを「バッグ交換」といいます。通常CAPDにおいては、1日4回のバッグ交換を行ないます。カテーテルは体内に直接繋がっていますので、バッグ交換時に不潔操作を行なうと腹膜炎を起こします。確実なバッグ交換手技の習得と十分な交換時の注意が必要です。

腹水濾過濃縮再静注法(CART)

腹水濾過濃縮再静注法(CART)種々の治療法(利尿剤投与等)では治療困難な「難治性腹水症」患者の腹水や胸水貯留患者から胸水を取り出し、それを濾過及び濃縮し、患者に再静注する治療法です。この治療により、低タンパク血症の改善、自覚的苦痛の軽減、循環血漿量の増加、腹圧の軽減、血漿浸透圧の上昇などが期待できます。また、利尿剤効果の再発現、貯留間隔の延長、等の効果も報告されています。

白血球除去療法(LCAP)

白血球除去療法(LCAP)白血球除去療法(LCAP)とは、血液透析と類似のシステムにて血液を体外循環させ、末梢血液中の炎症や免疫機能の悪循環に関与する白血球(顆粒球、単球、リンパ球)を白血球除去器により除去し、血液を浄化する「体外循環治療法」と呼ばれる治療法のひとつです。

LCAPの適応疾患

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎患者の活動期における寛解導入を目的として白血球除去療法(LCAP)に使用(但し、ステロイド治療抵抗性(※)の重症又は中等症の全大腸炎型及び左側大腸炎型の患者を対象とします。

※ステロイド治療抵抗性の患者さま
厚生労働省特定疾患難治性炎症性腸管障害調査研究班の潰瘍性大腸炎治療指針に基づいたステロイド治療で効果が得られない患者さま

関節リウマチ

薬物療法に抵抗する関節リウマチ患者の臨床症状改善を目的として、患者血液中のリンパ球を含む白血球を体外循環により吸着除去します。

二重濾過血漿交換療法(DFPP)

二重濾過血漿交換療法(DFPP)膜型血漿分離器(プラズマフローOP)によって分離された血漿成分をより小さな穴(13~37nm)の膜型血漿成分分離器(カスケードフローEC)に通すことにより高分子量成分を除去し、アルブミン等の低分子量成分を補充液(アルブミン溶液)とともに体内に戻す方法です。

DFサーモ

二重濾過血漿交換療法(DFPP)特長

少量の補充液で施行可能。アルブミン溶液を補充液として使用するのでFFP使用の血漿交換療法に比べ感染等の可能性が少ないとされています。穴の大きさの違う血漿成分分離器を使い分けることで、除去する血漿タンパクの範囲を変ることができます。

二重濾過血漿交換療法(DFPP)

適応疾患

・閉塞性動脈硬化症
・尋常性天包瘡
・家族性高コレステロール血症
・多発性骨髄腫
・巣状糸球体硬化症 などです。

血漿吸着法(PA)

血漿吸着法(PA)膜型血漿分離器(プラズマフローOP)により分離された血漿成分を吸着器に通し、選択的に病因物質を除去する方法です。アルブミン等の有用な血漿成分の損失が少ないので補充液を必要としません。

血漿吸着療法(PA)の特長

補充液の必要がなく感染の可能性がありません。
特異的・選択的な吸着により、病因物質を除去可能です。
疾患によって吸着器の選択が可能です。

血漿吸着法(PA)

適応疾患

・ギランバレー症候群
・重症筋無力症
・各種薬剤中毒
・全身性エリテマトーデス
など

当センターではあらゆる病態に対応ができる血液浄化法提供しております。救急疾患や重症疾患における血液浄化法を含めて、一般的な血液透析やオンラインHDFといった一般的な浄化法を安心かつ安全に、さらには重症合併症の予防や早期発見に努めております。どうぞ、お気軽にご相談ください。

血管疾患センター

大動脈瘤や大動脈解離などの大動脈疾患、閉塞性動脈硬化症や急性動脈閉塞などの末梢動脈疾患、急性肺血栓塞栓症などの肺動脈疾患、腎動脈狭窄による腎血管性高血圧や急性上腸間膜動脈閉塞など内臓動脈疾患に加えて深部静脈血栓症などの静脈疾患まであらゆる血管疾患の検査、初期治療をカバーしております。血管疾患は急を要することも多く、正確かつ迅速な診断が必要です。当クリニックは日本循環器学会および日本脈管学会の認定関連施設であり、バスキュラーラボとしてすべての血管疾患に対応しております。

64列マルチスライスCT

64列マルチスライスCT

冠動脈造影CT検査の特徴

今までは心臓カテーテル検査でしか分からなかった冠動脈の病変を評価することができます。冠動脈造影CTではカテーテルを使用せず、点滴で造影剤を注射することで冠動脈の形態評価が可能です。心臓カテーテル検査は上腕動脈、橈骨動脈、大腿動脈での穿刺が必要なうえに、カテーテルによる合併症のリスクがあり、入院が必要です。カテーテル造影と比べると、より低侵襲で、体の負担が少ない検査です。また、本検査は、心臓の弁のほか、必要に応じて大動脈、肺をみることもできるので、さまざまな心疾患、心臓腫瘍、大動脈瘤、大動脈解離、肺血栓塞栓症などの診断にも役立ちます。さらに昨今は、心臓の構造以外に、機能や血流もわかるなど、心臓CT検査から多くの情報を得ることができるようになってきました。

メリット

・心臓カテーテル検査とくらべ安全で短時間で検査が可能です。
・心臓の情報以外にも胸部~上腹部の情報も得られます。
・入院の必要がなく外来で検査が可能です。

デメリット

・造影剤アレルギーがある方は検査ができません。
・腎機能が悪い方は検査が出来ない場合があります。
・冠動脈の石灰化が強い場合、診断の精度が悪くなります。
・心臓カテーテル検査と同様に、造影剤による副作用や放射線被爆の可能性も  
 あります。
・右手静脈に太い静脈がないと造影検査が困難となります。
・約15秒ほどの息こらえが必要となります。
・心拍数が70/分以上の場合、鮮明な画像を得ることが困難となります(薬物の投与で対応可能です)

冠動脈造影CT検査の流れ

1.受付をしていただいた後、問診をします。
2.検査室に入室し、ベットの上に仰向けに寝ていただきます。心電図を測定するための電極を身体につけ、造影剤を注入するための点滴をとります。検査前に血圧、脈拍を測定します。
3.心臓は絶えず動き続けている臓器ですが、よいCT画像を得るためには心臓の拍動を遅くする必要があります。そこで脈拍数の多い方は脈を遅くする注射(コアベータ®)を使用する場合もあります。冠動脈をひろげる薬(ニトログリセリン)を口の中でなめていただきます。
4.息止めの練習をします(CT撮影時は10-15秒間くらいの息止めをしていただきます。よいCT画像を得るためには胸の動きを止める必要があり、この息止めはとても重要です。)。息を止める合図に合わせて12秒程度の息止めを何回かくり返して撮影を行います。造影剤注入時は体が熱くなりますが、すぐにおさまりますので心配ありません。
5.CT撮影が終了したら、脈拍数を落とす薬を使用されていない方は帰宅となります。脈拍数を落とす薬を使用された方は、30分から1時間程度休んでいただきます。その後血圧と脈拍数を測定し、問題なければ帰宅となります。結果説明は翌日以降説明させていただきます。
◎当院では、検査中スタッフが患者様の様子を観察しており、万が一の副作用に対しても迅速に処置できるよう準備しております。

血管造影CT

大動脈解離や大動脈瘤、腎動脈狭窄や閉塞性動脈硬化症、さらには頸動脈病変や脳動脈瘤など脳神経領域の血管疾患など、さまざまな動脈疾患の診断に有用です。また、深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症など静脈系の疾患にも威力を発揮します。3D構築が可能で、鮮明な画像を得ることが可能で、診断に役立ちます。
当検査も造影剤を使用するため、腎臓の悪い方、アレルギーがある方には行うことができません。

血管造影CT検査の流れ

1.受付をしていただいた後、問診をします。
2.検査室に入室し、ベットの上に仰向けに寝ていただきます。造影剤を注入するための点滴をとります。検査前に血圧、脈拍を測定します。
3.息止めの練習をします(CT撮影時は数秒間くらいの息止めをしていただきます。よいCT画像を得るためには胸の動きを止める必要があり、この息止めはとても重要です。)。息を止める合図に合わせて数秒程度の息止めを行っていただき撮影を行います。造影剤注入時は体が熱くなりますが、すぐにおさまりますので心配ありません。
4.CT撮影が終了したら、特に症状がなければ帰宅となります。体調を崩された方は、30分から1時間程度休んでいただきます。その後血圧と脈拍数を測定し、問題なければ帰宅となります。結果説明は翌日以降説明させていただきます。

血管造影装置(DSA装置:デジタル・サブトラクション・アンギオ)

造影剤を用いて、血管の形態を把握します。また、狭窄あるいは閉塞した血管の再開通する治療にも使用します。透析患者様のシャントが狭窄した際にも血管形成術(VAIVT)にも使用します。
従来の血管造影検査では、X線フィルムを使用して連続的に血管のX線画像を撮影します。この撮影では、血管以外の骨や腸の空気などが血管と一緒に写り、診断の障害になる場合もあります。デジタル・サブトラクション・アンギオ装置は、テレビカメラに写し出されるX線画像にコンピューター処理を施し、血管以外の骨などを差し引く(サブトラクション)することにより血管のみの画像を得ることができる装置です。従来のX線フィルムを使用する方法に比べ、少ない造影剤でコントラストの良い(診断しやすい)画像を得ることができます。しかも、撮影と同時に画像を観察することができ、従来のX線フィルムを使用した場合の現像処理の待ち時間がないため検査がスピーディーに行えます。
また、コントラストに優れていますので、X線フィルムを使用した検査では不可能であった経静脈性動脈造影が可能になり、疾患によっては外来での動脈造影検査が可能となりました。

血管エコー

血管エコー検査は、血管の太さ、血栓の有無、動脈硬化の程度、狭窄病変や閉塞病変の有無、血液の流れなどを知るために行う検査です。無侵襲の検査で痛みを伴わず、簡便な検査です。

頸動脈エコー

超音波プローブで首の動脈を広く観察します。頸動脈の動脈硬化は冠動脈など全身の動脈硬化の指標にもなります。また脳梗塞のリスクにもなる頸動脈狭窄あるいは閉塞病変の検出にも有用な検査です。
枕をせずベッド上に仰向けに寝ていただき、首を観察する側と反対に傾けます。鎖骨付近から耳の下付近まで観察しますが、ときどき、息を吸ったり吐いたり、止めていただく事もあります。左右両側の観察をしますが、基本的には痛みを伴う検査ではありませんので、ご安心ください。

腹部血管エコー

超音波で腹部の動脈を広く観察します。腹部大動脈瘤や脾動脈瘤といった内臓動脈瘤、腹部アンギーナやレリッシュ症候群といった動脈の狭窄あるいは閉塞病変の検出にも有用な検査です。また、大動脈解離の際、その多くは腹部大動脈まで病変が及んでいるものが多いため、造影なしで診断をつけることが可能な場合もあります、ベッド上に仰向けに寝ていただき、腹部の心窩部付近から臍下付近まで観察しますが、ときどき、息を吸ったり吐いたり、止めていただく事もあります。基本的には痛みを伴う検査ではありませんので、ご安心ください。

下肢動脈・静脈

超音波プローブで足の動脈(静脈)を広く観察します。閉塞性動脈硬化症や動脈瘤、深部静脈血栓症など下肢の血管疾患の診断に極めて有用な検査です。検査用のズボンに着替えていただき、足の付け根から足先まで超音波をあてて観察します。座ったり、うつぶせに寝たり、仰向けに寝たりと体位を変えて観察します。時々腹部の観察を行なうこともありますが、基本的には痛みを伴う検査ではありませんのでご安心ください。

検査を受ける方に

腹部の検査を含む場合、胃腸にガスや食物が貯留していると超音波が妨げられ、十分な検査ができない場合があります。無理でなければ、検査当日は朝から飲食をしないで下さい。薬を服用するための水は飲んで頂いても構いません。
頸動脈の検査を行う時には、首を反らせていただくことがあります。頸部の曲げ伸ばしに障害のある方は検査担当者に申し出て下さい。
検査時間は病気の種類や検査を行う血管の範囲により異なりますが、およそ10~30分です。

ABI(足関節・上腕血圧比)・PWV(脈波伝播速度)

ABI検査(足関節・上腕血圧比)

足首と上腕の血圧を測定し、その比率(足首収縮期血圧÷上腕収縮期血圧)を計算したものです。動脈の内膜にコレステロールを主成分とする脂質が沈着して内膜が厚くなり、粥状硬化ができて血管の内腔が狭くなる「アテローム動脈硬化」の進行程度、血管の狭窄や閉塞などが推定できます。動脈硬化が進んでいない場合、横になった状態で両腕と両足の血圧を測ると足首のほうがやや高い値を示します。しかし、動脈に狭窄や閉塞があるとその部分の血圧は低下します。こういった動脈の狭窄や閉塞は主に下肢の動脈に起きることが多いため、上腕と足首の血圧の比によって狭窄や閉塞の程度がわかります。

ABI検査

APWV検査(脈波伝播速度)

心臓の拍動(脈波)が動脈を通じて手や足にまで届く速度のことです。動脈壁が厚くなったり、硬くなったりすると、動脈壁の弾力性がなくなり、脈波が伝わる速度が速くなります。腕と足の4箇所のセンサー間の距離と脈波の到達所要時間を計測し、計算式(両センサーの距離÷脈波の到達所要時間)にあてはめて得られた数値が高いほど動脈硬化が進行していることを意味します。

ABI・PWV検査はどのように行うのか?

ベッドの上で仰向けになり、両側の腕と足首に、血圧計の帯(カフ)、心電図の電極、心音マイクを装着します。ABIとPWVを同時に測定し、その結果をコンピューターによって数値化します。所要時間は5分程度です。

検査結果の見方

ABIの測定値が0.9以下の場合は、症状の有無にかかわらず動脈硬化が疑われます。
下肢の比較的太い動脈かが慢性的に閉塞し、足が冷たく感じたり、歩くとお尻や太腿の外側などが痛む「閉塞性動脈硬化症(PAD)」が進行すると、足先が壊死してしまうこともあります。
下肢血管エコー検査などを行って、動脈壁の状態をさらに詳しく調べる必要があります。

1 2 3